『J2EE/EJBはない方が良かった』と言われた件


■「従来のEJBは存在自体が間違いだった」――軽量コンテナ「Spring Framework」開発者のRod Johnson氏吠える


Rod Johnson氏(記事によれば、現在,最も影響力のあるJava関連技術者の1人らしい)によれば

「標準化がうまくいくのは,トランザクションのような何十年も使われていてそれほど変化がない分野」とJohnson氏は語る。一方,イノベーションがある分野は,標準化よりも市場での競争にゆだねるほうがうまくいくという。「悪いアイデアが標準化されるとなかなか消えない。競争にまかせれば,悪いアイデアはすぐに駆逐される」(同氏)。

氏は、標準化よりも「競争でふるいにかける方法」を推しているわけだが、そちらには、両陣営が体力をすり減らす"過酷な持久戦"(ある意味チキンレースに近い)と"Winner takes all"の厳しい世界があるのではないだろうか。(Java関連技術の標準化がどのようなプロセスで行われているか、チェックする必要あり > わたし

優れていると信じている技術が普及しない悔しさはわかる。だが、技術のデファクト競争を避け穏便な標準化を進めてきたからこそ、今日のJavaのポジションがあるのではないだろうか。
なぜなら、普及するかどうか分からない技術に対しては、どうしても企業も技術者も及び腰になり、貴重な金・時間の投資を避けるのが普通だからだ。(この先どうなるか分からないLindowsを大々的に導入する企業は無かったし、C#の勉強をする人は相変わらず少ないのと同じことだ)

ところで、「存在自体が間違いだった」、「ないほうがよかった」とか言われてしまったEJBを勉強していた開発関係者は、氏の発言をどう考えているのだろうか?
案外、「技術のはやりすたりなんてそんなもの」と冷静なのかも