Java圏とPHP,Perl圏のあまり語られることのない違いについて(補足)
下記のエントリで、Java文化圏、Perl文化圏の違いについて書かれていた。
■Java圏とPHP,Perl圏の断絶について。 - F's Garage:
http://www.milkstand.net/fsgarage/archives/000803.html
大雑把にまとめれば、『Perl=ハッカー気質の文化圏、Java=ネクタイ気質の文化圏。就職・転職の場合にはそうした社風についてもちょっと考えてみた方が良い』といったお話。
両方の文化圏で仕事をしたことがある立場から、ここでは別の視点から要素を加えてみたい。(文化圏というよりは、ベンチャーと上場企業の違いという側面も多くなってしまったかも)
- Perl文化圏の会社
- Web系の仕事が多い。
- 案件の規模が小さくて悲しくなることがある。(数百万程度が多い?)
- でも、ときどき超一流企業から発注されてうれしい。(で、皆にちょっと自慢したりする)
- 仕事の成果がWebサイトという目に見える形になってうれしい。
- 職場に女性デザイナーが多くてうれしい。
- 男性も小奇麗な格好のスタッフが割と多い。
- でも、デザイン部隊は夕方にならないと出勤しない。会議が20時からとか勘弁してほしい。
- トラブルはわりと多い。障害を乗り越えてなんぼの世界。
- 社外の人への自己紹介で「Web関連の開発を行っていまして〜」と言っておくと、最先端の業界にいると思われる。世間的には受けが良い。
- 大規模開発、エンタープライズシステムに興味があっても関わることが難しい。
- 会社の教育支援は期待できない。
- お客様には言えないが、実は高価なソフトウェアってこの目で見たことない。
- お客様の会社とは浅く広く関わることになる。お客様企業の業務内容なんて知るよしも無い。
- 社員が極めて頻繁に入れ替わる。
- ちょっとだけ将来が不安になってくる。20代後半くらいから。
- Java文化圏の会社
- エンタープライズ系の仕事が(比較的)多い。
- 規模が大きい仕事に携われてちょっとうれしい。一方で、プロジェクトが大きすぎて手応え、やりがいを感じなくなることも。若いスタッフは「自分って歯車のひとつに過ぎない」とこぼす。
- あまり有名でない企業がお客さんのことも結構多い。
- 仕事の成果が一般の目に触れなくて悲しくなることがある。
- 女性が少なく、職場に華が無い。
- ネクタイ&スーツのスタッフばかり。
- もし、システムトラブルが起きたら新聞沙汰。
- 自己紹介で「勤め先は○○グループでして〜」と言っておくと、堅い企業に勤めているように受け取られて、世間的には受けが良い。
- Web系システムに興味があっても携わる機会は多くない。特にB2Cは難しい。
- 教育プログラムは比較的、充実している。
- 士気の高い社員ってあんまり見ない。
- お客様の会社とは深く狭く関わる。担当企業以外の会社はどうなっているか知る由もない。
- やっぱり、社員が頻繁に入れ替わる。
- ちょっとだけ将来が不安になってくる。30歳を超える辺りから(?)
違いは多いけれども、どちらの業界もやりがいはきっとあるはず。大変だと思いますが頑張ってください > 転職で悩んでいる方々。