書籍「頭の良くなる短い、短い文章術」のエッセンス(完全自分向けメモ)

目的:文章表現の幅を広げるため。ビジネス文書ばかり書いてきたため、文章が堅すぎることが多い。
経緯:"Passion For The Future"のこちらのエントリで紹介されていた。
 ■頭の良くなる「短い、短い」文章術―あなたの文章が「劇的に」変わる! - Passion For The Future
  http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003740.html
所管:今までも、なんとなく実践できていたことも多い。だが、文章のプロの口からそれらの重要性を語ってもらえたことは収穫。これからは意識的、重点的にこれらを実行していける。

以下、エッセンス(自分が興味深く思った項目のみピックアップ)

  • 最初に基本文
    • 基本の文章は、40字程度の短文(原稿用紙2行分)を目安にすると良い。音読して10秒ほど。この基本短文を積み重ねていく。
    • 短文に説得力を持たせるには、次の3つが重要。
      • 1) 具体的な事柄を書く。
      • 2) 感想や抽象的な記述は避ける。
      • 3) 決まり文句、常套句は使わない。
    • 特に短い文には具体的な事柄を記すことが鉄則。抽象的な文句を詰め込んでも分かりにくくなるだけ。
    • 美味しいものを食べたら、その料理名、材料を列挙すること。花が美しく咲いていたら花の名前を忘れない。これにより文が生き生きしてくる。
    • 基本文の雛形に使える名文句を憶える。(名文句をテンプレート的に利用する)
      • 例文、「人間は、自然のうちで最も弱い一本の葦にすぎない。しかしそれは考える葦である」(40字弱)
      • 応用、「ぼくはまだ何のとりえもない一個の若者にすぎない。しかし可能性はいくらもある。
    • 使えそうな名文句に出会ったら暗記するのも良い。
    • 筆者が金科玉条とおき、絶対に記憶するべきと絶賛しているのは次の文句。"構造が完璧、ユーモアが秀逸、漢字/かなの字配りも絶妙"とのこと
    • 例文、「吾輩は猫である。名前はまだ無い」
    • 簡潔に言い切る。ごてごてと修りたてない。これが筆者の考える最良の文。(←同意)
  • 基本文に続いて。
    • 最初に基本文で"言い切る"。続いて、"なぜ"を補足として積み重ねる。
    • "言い切る"前に一般論的な前置きをつけてしまうと見苦しい、威勢がよくない。したがって言い訳めいた前口上はやめる
  • 幅広く使える"新聞文章のテンプレート"
    • 新聞文章のテンプレート、1)いつ、2)どこで、3)だれが(何が)、4)何をしたか(何が起きたか)。
    • 例文、「2003年春、東京都内や埼玉の川にあごひげアザラシが一頭、出没した。
    • 基本文章に続き、5)どのように、6)なぜを補足する。
  • 読む価値のある文を書くための技術(テーマの選び方)
    • "テーマについて生真面目に書かない。軽やかに手放す"のが良いと筆者は語る。
    • テーマにスポットを当てすぎると、読むまでもない一般論しか出てこない。そこから発想をいかに飛躍させるか
    • 以下、引用。『文章の題を出されたとき、さあ、何を書こうか、と考える。最初に思いついたことは他の人も思いつくこと。それは、捨てる。軽やかに手放す。二番目に思いつくことも、まだ危ない。それも手放す。三番目に思いついたことなら、まずかち合うことはないだろう。
  • その他のTips
    • キザを恐れない、のも文章力を革命的にのばす極意の一つである。あとで、ああ恥ずかしい、と感じたら直せばいい。
    • 初めから構えたのでは文章がのびない。発想を転がすだけ転がして、後で修正する。発想の飛躍を大切にすること。